歴史あるシリーズを影で支える”盟友”の存在

さて、今回はちょっと変わった観点から書いていこうと思います。
特撮作品の重要性について です。
他にも日本の特撮作品はありますが、今回取り上げるのは、「スーパー戦隊」と「仮面ライダー」の2シリーズとします。

 仮面ライダーシリーズは1971年~、スーパー戦隊シリーズは1975年~スタートし、平成に入り両作品ともに『イケメン俳優の登竜門』として名高く、まだ芝居のキャリアが浅い、もしくはない俳優(女優)の育成・輩出としての側面が大きくなってきたことは、言うまでもありません。後に爆発的な人気を誇るようになる、菅田将暉佐藤健森カンナ戦隊シリーズでは、玉山鉄二松坂桃李高梨臨など。数多くの俳優・女優がここからそのキャリアをスタートさせています。

 

ここまでは、みなさんも周知のとおりかと思いますが、今回私が注目したいのは、彼らと共に同作品を支えているもう一つの職業の方々です。 それは、「スーツアクター」と呼ばれる人たち。
2014年公開の映画『イン・ザ・ヒーロー』。このあたりから日の目を浴びるようになってきましたが、俳優・女優陣のように画面に直接移るわけではないので、彼らと比べると認知度は低いでしょう。

この業界で有名なのは、数多くの平成仮面ライダーシリーズで主役ライダーを担当し、
『Mr.平成仮面ライダー』の異名を持ち、仮面ライダーゴーストではジャイロ役で顔出し出演もした、高岩成二。彼と共に多くの2号ライダーや敵幹部を演じている、渡辺淳。今作では仮面ライダークローズを担当し、渡辺が2号ライダーを担当する際には3号を演じる印象の強い、永徳。この3人が、私の中では「仮面ライダー3代巨頭」になています。

とはいえ今の時代、スーパー戦隊はもちろんのこと仮面ライダーも少人数で1年間回すのは、大変になってきています。毎回大人数だと、”お祭り騒ぎ”のようにザワつき、見ている側も落ち着いていられなくなるので、それもどうかなと思いますが、複雑な事情が絡み合い、敵怪人を増やしづらい現代において仮面ライダー及び戦隊の人数を増やすということは、若いスーツアクターたちの技術と、まだあまり知られていない、作品を影で支える”黒子”たちの認知度向上の意味合いもあるのかなと感じます。

表舞台に立って光を浴びて頑張る人たちもいれば、光をほとんど浴びることなく”黒子”に徹して作品を支えている人たちもいる。
闇があればこそ、光にも存在意義があるし、その逆もまた然り。
こういう仕事の人たちもいるんだ と頭の片隅に置きながら、いち視聴者として今後も楽しく観させてもらおうと思います。