人類”進化論” ~激動の時代(いま)をいきる~

前回の記事に、「石動惣一は、『人間の進化』を目的に行動しているのでは」と仮説を立てましたが、私は、現実社会においても人間は『進化の刻(とき)』を向かえているのではないかと思っています。
今回は、そのことについて綴ろうかなと思います。

※注 これから書くことは、賛否両論で様々議論もされていることかと思います。
私はこのことについて、賛成・反対のどちらかを一方的に支持する ということはありませんのでその点、ご理解していただければ。

 

 そもそも私がこれを考え出したのは、NHKの「チコちゃんに叱られる!」第2弾の中で、『どうして、人間には男と女がいるのか』について放送されているのを見たからです。
それによると、最初は女(メス)しかおらず、必要に応じて後から生まれたのが男(オス)だというのです。 今から約38億年前、海中で人類の祖先となる、地球最古の生命(微生物)が誕生。細胞分裂をして数を増やすが、生まれるのはメス。娘は母親の遺伝子を受け継ぎ、同じ性質を持つコピーが生まれた。このようにメスがメスを生むしくみは20億年ほど続いたといいます。

しかし、大規模な気温の変化、酸素量の変化など、地球環境が大きく変化しており、これに対応出来なければ、種としての絶滅を意味します。その対応策として我々の祖先が選んだのが『種としてのバリエーションを増やす』=様々な体質を持たせる→種が生き延びる確率を上げる というものでした。
そうして、体内に母親(メス)の遺伝子を持ったまま、他のメスと出会い、子をつくる、オスが生まれました。  なんだか不倫のメカニズムのような…
その時、(オスから見て)自分の母親から受け継いできたメスの遺伝子と、父親(自分あるいは自分が出会った他のメス)が持つメスの遺伝子が混ざり合う結果、子どもは2種類のメスの性質を少しずつ受け継ぎ、これまでとは違う個体となります。
メスはオスを遺伝子の運び屋(自分の子供を産むシステムに対し、より変化・多様性を生み出す保険)として使い、それを繰り返すことによって、バラエティ豊かな性質を持つ子孫を増やしていき、今に至った らしいのです。 簡単に言えば、中学校で習った、「メンデルの豆の法則」と同じようなことを言っている と思ってください。

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さて、本題はここから。
先ほどのことをまとめると、人間のメスは、移ろいゆく環境の変化に対応し、生き延びていくためにオスをつくり、それを繰り返すことで、生まれてくる子ども(子孫)は様々に体質を持ち、変化・多様性に富む ということでした。これを踏まえると、
今現在もヒトは遺伝子(細胞)レベルで変化をし続けている』ということになります。  火のない所に煙は立たぬと言いますが、何事も、まったくなにもないところで突然何かが起こるなどということは考えられません。物事が起こる原因となる種がまかれ、それが徐々に生長し、花開くころになってようやく、人は目に見えて感じることができるわけです。それと同じように、人類の進化という花も成長し続け、もうじき私たちの『目で見て感じられるレベル』にまで花開こうとしているのではないか?つまり、男と女以外のこれまでよりも遙かに多様性に富んだ人類が生まれるのではないかと思うのです。

 

どういうことか?
それは、LGBTの人たちの存在。LGBTとは、レズビアン(Lesbian)ゲイ(Gay)
バイセクシュアル(Bisexual)、トランスジェンダー(Transgengender)の頭文字を組み合わせた表現ですが、最近渋谷区や世田谷区でLGBTに関する、大きな進展があったことはみなさんご存じかと思います。同性カップルを結婚に相当する関係と認める条例(渋谷)要綱(世田谷)が施行、開始され、今現在は数は少ないですが、これに見習おうとしている都道府県や市区町村も多いようです。

今後、このような形態が普及浸透すれば、ますます多くの同性カップルが生まれるでしょう。しかし、そこに新たな問題も生まれてくると思います。 そう、人間という種の都合上、同性故に子どもが産めない(子孫を増やすことができない)
確かに、テレビや雑誌など多くのメディアに取り上げられ、世間的に彼らを認知する人も以前より増えたことでしょう。彼らは、時代の変化の中で生まれ、育まれた多様性です。彼らを認知・理解し、共に生きるということは実に素晴らしいことだと思います。

でも、子どもが産めない… そのことに人間が遺伝子レベルで本能的に危機を感じた時、『人間』という一つの種は、大きな転換点をむかえるでしょう。

LGBT。彼らは、『人類の進化』における、一つのたねであり、それが生長し続けている「蕾」なのではないか?  私はそう思えてなりません。

 

前回の記事はこちら

 

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