仮面ライダービルド ~火星文明科学の謎~

前回の記事を書いている間、ブラッドスタークが戦兎にハザードトリガーを渡す、20話冒頭のシーンばかり繰り返し見ていたんですが、万丈のことを「生まれながらにして戦う才能をもった天然もの」と評した後石動は戦兎を「科学という文明の力で強くなる養殖もの」と評価しています。この時出てきた『文明』という言葉。25話でも美空を調べている戦兎が彼女の思考と連動させて、脳内の映像を映し出した際に、はるか昔に存在したとされる火星文明が、強大なエネルギーによって滅亡する最中のものが映っており、(このエネルギーは、パンドラボックス中のエネルギーと同等と考えられる)バングルの中に宿る意思は、地球をこのような二の舞にならないように、彼女を介して行動しているのでは?という仮説が立てられました。

 

このことから推測すると、太古の時代。自分たちの住む星が、強大なエネルギーで壊滅寸前になったころ、生き残った数人は、持てるすべての力を駆使してエネルギーを箱の中に閉じ込めることに成功した。(彼らは『文明』を築き上げていましたので、その発展に際し、「エネルギーの有効利用」など、それに関する研究はしていたのでしょう。)そして、万が一のちの時代に誰かが火星を訪れた際簡単には開けられないよう、触るとパネルの面が分かれて飛散するように細工をし、さらに念押しとしてボトルのベストマッチを30組、計60本揃え、『ベストマッチ』の組み合わせでないとロックが解除されないという、難解な立体パズルを創りあげたと考えられます。
(本編開始以前から東都以外のボトル40本はすでに浄化・作成済みであったわけですが、ボトルは全てパンドラボックスに魅せられた人間が鍵を開けるために”後付けで”作ったものとします。先に火星で40本作った後にエネルギーで滅び、(あるいは火星の科学者がその可能性を予知し)残り20本を作らないようにした とも考えられますが、なぜ、そうまでして後に封印することとなる、星一つを滅ぼすようなエネルギーそのものを火星人は産み出したのか?仮に先にエネルギーを産みだしたと仮定しても、フルボトル等の開発者であろう葛城巧のVTR中の証言はじめ、これまでのビルドの描写と辻褄が合わなくなるので、ここでは前者と考えます。

いずれにしても今後の仮面ライダービルドは、『文明』が物語の謎を解くキーワードになってくるのではないでしょうか?