日本のアニメについて ~アニマとの関係性~

ポケモンNARUTOなど海外で放送されている日本のアニメ、果ては特撮モノも多くあります。
現在、グローバル化が急速に進み、日本と世界の様々な物の交流が盛んになり、日本のものが世界へ。逆に、世界各国のものが日本へ行きかう時代になりました。

小さい島国でありながら、”ものづくり”の技術には長けている日本。伝統工芸などもそうですが、「アニメ」も日本が世界に誇れるものの一つでしょう。

 

以前、本で「アニメ」とは、「アニマ」と深い関係があると読んだことがあります。
アニマとは、万物あらゆるものに魂が在るという日本に昔から根付く考え方です。最初、これを説かれたとき関係がよくわからなかったのですが、動きや声のないアニメのキャラクターに監督やプロデューサー初め声優たちが命を吹き込んで行く。その様は『命の誕生』であり、アニマなのだと。
これを読んだ時、私は心から共感しました。時々キャラクターであることを忘れ、彼(彼女)たちがいる町や世界にこちらも共にいるかのように感情移入し、動きや声に愛着がわき、時にはともに戦ったり、敵対したり…本当にアニメのキャラであることを忘れ、人間や猫や犬としてそれらを現実(リアル)なものとして見てしまう自分がどこかにいる。まるで、私たちが彼(彼女)たちが住む、こちら側からは普段決して手の届かない別世界に迷い込んだかのように。やがて、迷い込んだことも忘れ、何事かと考えることも忘れて私たちは、偶然行きついたもう一つの世界で生活する。
そして、放送が終わると我に返り、私たちの「アニマ」も元いたこちらの世界に送還される…。

 

時々私は思うのです。今○○(キャラクター名)は何をしているんだろう?元気に過ごしているだろうか と。
放送が終わった後も、次週までのワクワク感と、時として喪失感を伴うけれども、私のように彼(彼女)たちが住む”もう一つの世界”やそのなかで営みを続ける”キャラクター”そのものに想いを馳せるだけの余韻を残してくれる。
このような業を見せてくれることこそが日本のアニメのクオリティーの高さであり、世界から認められる理由なのかなぁと。