漢字雑談『楽』

私は散歩をするのが趣味で、何人か連れだって歩くのですが、ある日の散歩中 ふとこんなことを思いました。

「そういえば、なんで『楽』って「たのしい」と表すんだろう?「またアイツ楽ばっかりして」とか、良い意味でつかわれないことも多いのに、なぜ『楽=楽しい」なのか?」
私は歩きながら考えました。そして私なりの答えを見出しました。
今日は、その一部始終をまとめたものを綴ります。題して『漢字雑談』第1弾『楽』はじまりはじまり~


確かあれは、小5の時だったかな?私の卒業した小学校では、だいたい週1のペースで朝礼がありました。(今はどうなってるんだろう?分かりませんが)
その当時の校長先生は、「人間は難しいことや苦しいことに直面したとき、ついつい楽な方へ流れてしまう。私もそうならないように、時々「ダメだダメだ。怠けて(=楽をして)はいけない」と言い聞かせている。」と言う話を割とよく聞かせてくれていました。
小学校で唯一の車いす身体障害者になる?)だった私は、まだ難しいことがよく分からないながら、でも強く校長先生に同感していたのは、確かに記憶にあります。
そんなこんなで私は、最近まで「楽≒怠け』と解釈し、少なくとも『らく』という言葉にあまり良い意味はない と思っていました。

で、冒頭のある日の散歩中に繋がります。今の私は、前回の記事にも書きましたが、色々な苦難・苦節を経験し、あの頃は考えもしなかった(出来なかった)ことも考えるようになりました。
「そういえば、なんで『楽』って「たのしい」と表すんだろう?」ふと湧いたこの疑問に自問自答を繰り返しました。    悩むこと数時間。その間、私の脳内PCにどれだけの案件(こと)が過ったことか。

そして私は、ある結論に至りました。「時には『らく』することも大事。『らく』をしてこそ、仕事にメリハリが出て「楽しめる」のだ。仕事が楽しいといっている人は、緩急上手く使い分け、効率よく仕事をしているから「楽しい」のである。」 と。
これに行きついた時は、何かが自分の中にストンと落ちた。というか、目からうろこが何枚も剥がれ落ちたような、もっと身近にいうなら、TV番組の難問クイズが解けた時の爽快感・優越感に似た何かが自分を満たしていくのが分かりました。
この謎が解けて以来私は、話のネタとして、この話を持ちだすようになりました。
だって、あの時の感じがすごく気持ちよくて、誰かと分かち合いたい!と思ってならないんですから。もしも、私と出会ってこの話を聞いて、「その話もう聞いた~ウザい」なんか思ったとしても、そこは、心中お察し、ご了承下さいませ(苦笑)

 

 

PS
長々書きましたが、この謎が解けた最大のカギとして故祖父の遺した言葉が大きかったのかなぁ~と思います。ここから先は、私から祖父への手紙みたいになるので、興味のない方は流してください。

今までさんざん将棋の最中とかしゃべっているのに、じいがそんなことを言ってたなんて。私自身、祖父が亡くなってしばらく後、ママから聞いて初めて知ったよ。っていうか、じいのそれがなければ、こんなこと、考えることもなかっただろうけどね。改まって言うのも恥ずかしいけど、ありがとう、じい。叶わないけど、今もう一度会って話がしたいなぁ…。
ネットに公開するから「祖父」とか堅苦しいこと言ってるけどその辺は許して。

                                   孫より