はてなブログお題スロットより。 ~明かりをつけましょぼんぼりに~

先週に引き続き、はてなブログ今週のお題は、「ひな祭り」のようなので、簡単に私の小さいころの思い出を綴っていこうかなと思います。

 私は、一人っ子ですが、ひなまつりのお人形は男用と女用2種類あります。祖母(私から見ると母方)がきちんと置いてあるんですね、今でも大事に。
ですから、私には2回人形さんたちと座敷で過ごす機会がやってくるわけです。
当然先に女用のものを飾りますが、片づけた後、割と間なしで今度は私用の黒を基調とした、そして人形たちも凛々しくなった新たな雛壇が祭られるわけです。
自分でいうのもなんですが、私はかなり贅沢な人間です。だって一人っ子なのに家にいながら2種類のおひなさまたちとすごせる時間を持てるのですから。

彼ら、彼女らがいると座敷がぱあっと華やかになりました。(今は過去の記事にも書きました通り、祖父が亡くなり、仏壇があるので、同じ部屋には飾れませんが)その分
時期が終わって片づけられると、元に戻っただけなのに部屋全体が”寂しがっている”というか、しゅん”となっているような気がしますね。
小さい頃の私は片づけられるのが嫌でした。「また1年間も箱の中へ入れられ、しかも、その箱を押し入れへ入れるとなれば、彼らの視線は、一寸先は闇ならぬ”どこまでも先は闇”です。せっかく明るい世界で私たちと宴をしているのに、その短い期間が過ぎれば途方もない時間をまた闇の中で過ごさねばならない。中途半端に出すなら出すな。出すからには、もっと長い時間光の中にいさせてやれ」小さいながら私はそんなことを思っていましたし、その気持ちは今でも少しばかり。

 

しかし最近、そもそもひなまつりの時期がきても人形を出さないという世代や人数が増えてきているようです。

私のプロフィールにもあるように、私 結は「ド田舎生まれのド田舎育ち」です。そんなこともあってか、祖母は私に『昔からの伝統』を教えてくれたし、実践もして見せてくれました。今週のお題のひな祭りもそうですし、1月7日の七草がゆも毎年欠かさず です。なので、そういった、日本の古き良き伝統、『日本らしさ』が身近にあり、それらと共に育った(であろう)私からすると、こういう伝統が私たちの世代で消えていくのは非常にもったいなく、私たちが感じたような感情を次の世代の人たちが受けられずに育つ…と考えれば、とても残念です。
そうならない、いや、そうさせないためにも私たちがしっかりと守り、受け継いでいかなければならないバトンなんだなぁ……。

 

 

昔のことを思い出しながら綴っていると、また想いが膨らみすぎましたね。
最近、以前の記憶を思い出したり巡ってきたりしてぼーっとすることが多いなぁ。
そうだ。たまには私もちょっと出かけたりしてみよう。
もうすぐ春ですね。