仮面ライダージオウ 常盤ソウゴの夢について

仮面ライダージオウにおいて、まだまだ謎の多いタイムジャッカーの面々ですがEP16まで物語が進み、少しずつ彼らも動きを見せてきました。

物語面でも「アナザーライダーによる事件を解決しながら、歴代平成仮面ライダーからライドウォッチを受け取る」というお決まりのパターンから脱出し、ジオウ本筋の物語が動き出しました。

ソウゴが幼いころに見たという夢の下り。その夢に出てきた巨大な破壊兵器が街に出現するという回でしたね。ソウゴに「王となり世界を破滅から救う使命がある」と告げた男。他の考察記事も参考にと色々見てまわっていると、今のところ、男は叔父さん(常盤順一郎)の若いころの姿である というのが多数ですね。
以前、私も叔父がオーマジオウなのではないかという記事を載せましたが、それでは昨年のビルドのパターンと被るところが多く、ストーリー的にも捻りがない というか、素直すぎる というか。それと同じように、謎の男の正体が叔父さんでした。と言われた時、視聴者側の目線に立つと驚きやショックよりも、「あぁやっぱりね」となってしまうのが目に見えてしまうんですよね。なので、この説はどうなのか?と思うところがあります。

 

そんな中、謎の男はスウォルツではないか?と考察している方もいました。それを受け私も過去の映像や雑誌を見直したところ、テレビではモザイクでよく顔が見えませんでしたが、「仮面ライダージオウ2018↓2019ムービータイム!!」ではそのシーンのカットが鮮明に写されており、謎の男の輪郭が横顔ながら伺えます。そうすると顎のあたりのシュッとした線がスウォルツと似ていたり、「王となり世界を破滅から救う使命がある」の”使命”の部分のイントネーションがスウォルツと似ているのかなと思ったり…。

これだけでは不十分だと、もう少し本を見回した私は、同じ本の中にスウォルツの説明として「ソウゴの過去に関りがあるらしい」とあります。物語が読めない今作にとって、この一文は天からの贈り物を受け取ったといえるほど貴重な一文です。
なぜかというと、本作は「レジェンドライダーとの共演」に重きを置いているので、ソウゴやゲイツといったジオウオリジナルのキャラクターに関する描写や掘り下げがここまで極めて少なかったんです。これが幸いで、16話まで進んでも常盤ソウゴという人物についてでさえ「俺は生まれた時から王様になる気がする」ということ以外、彼の過去などについてはほとんど描写がない。

そんな中、年明けの新展開に向けて「なぜソウゴは王様になるという大きな夢を抱くようになったのか?」常盤ソウゴの根源の部分が描かれ、それが幼いころに見た壮絶な夢である というのです。

ソウゴとスウォルツについては鎧武編後編にあたる12話でアナザー鎧武との交戦中に顔を合わせたのが初なのではないでしょうか?それも変身している状態であり、素顔ではありません。
タイムジャッカーからすれば、未来の魔王の若き姿が2018年の常盤ソウゴですから、彼の過去などについてはある程度メンバー内で共有済みでしょうが、あくまでサイテーサイアクの魔王の誕生を止めるという名目のもとでの干渉であることを考えると、ソウゴと個人的に付き合いがあるメンバーはいないと思われます。

このことを踏まえて先ほどの一文を見てみると、ソウゴの過去=夢として、夢に出てきた謎の男がスウォルツであると考えるのが妥当でしょう。

では、どうやって幼いソウゴの夢に出現したのか?スウォルツは他の2人のタイムジャッカーよりも力は上ですので、寝ている間に特定の人物の夢に入り込んだor幼いソウゴがみた夢自体、スウォルツが作り出したもの などが考えられるでしょうか。

 

まだまだ謎は多く、深まるばかりですが、2019年から新展開を迎える仮面ライダージオウをより一層注視して見ていきたいと思います。